アラミストのジェネリックが発売開始になりました

アラミストのジェネリックが発売開始になりました

2023年6月16日より、アラミスト点鼻薬のジェネリック医薬品が発売開始になりました。

アラミストは、花粉症やアレルギー性鼻炎の治療に用いられる点鼻薬です。この薬は、ステロイドの一種であるフルチカゾンフランカルボン酸エステルを含んでおり、鼻の炎症を抑えてくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を改善します。

アラミストは、2021年6月16日に特許が切れたことに伴い、ジェネリック医薬品として発売されるようになりました。
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品と同じ成分や効果を持ちながら、価格が安くなっている薬のことです。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ品質や安全性が確保されていることが厚生労働省によって認められています。

アラミストのもう一つの特徴は、この特徴的なデバイス(容器)にあります。


一般的な点鼻薬は、この写真の様にノズルを押し下げて点鼻します。このタイプの点鼻薬は、ノズルの押し下げに力が必要であったり、ノズルを押し下げる際にノズル先の方向が変わって、うまく鼻腔に噴霧されない問題がしばしば発生します。


アラミストは、この本体を握るようにして水色のボタンを押し込んで噴霧するため、従来のデバイスより噴霧しやすくなっています。

アラミストのジェネリックが発売開始になりましたが、ほとんどの会社は従来型のノズルを押し下げるタイプの点鼻薬であるため、有効成分は同じであっても、容器が違うために使い心地が違ったり、正しく噴霧できるかが異なる可能性があります

これもアラミストのジェネリックですが、先発とはデバイス形状が全く異なりますね。

そこで、ご紹介したいのが武田テバファーマより発売されたジェネリックです。


左が先発のアラミスト、右がジェネリックのフルチカゾンフランカルボン酸エステルです。

どうでしょうか?

見た目が全く同じではありませんか?

そうなんです!

武田テバから発売されるジェネリックは、先発のアラミストと全く同じ工場で、有効成分だけでなく、使用成分全てアラミストと同じで、もちろんデバイスも同じ、すべて全く同じのジェネリック医薬品です


患者さんの中には、ジェネリック医薬品は有効成分が同じでも、添加物や使い心地が異なることが受け入れられがたいために抵抗のある方がいらっしゃいます。そのような方に、武田テバの後発医薬品はAG(オーソライズドジェネリック)と呼ばれる、先発医薬品と全く同じものを販売しています。

ここで、アラミスト先発とジェネリックの価格を比較してみましょう

先発/後発 先発 後発 後発
発売元 GSK 武田テバ 東和薬品
外見
薬価 1555 628 572
3割負担 518 209 191


アラミストから後発の武田テバのジェネリック医薬品に変更するだけで、3割負担の場合、自己負担額が300円ほど安くなります。一方で、完全なジェネリックの東和薬品と比較しても価格差は20円ほどです。

自己負担が安くなりながらも、先発医薬品と全く同じ使い心地を得られるのがAG(オーソライズドジェネリック)です。

そう考えると、先発のGSK(グラクソスミスクライン)にうまみはあるのか?と思ってしまいますよね。

実は、製造会社はGSKの関連会社、あるいはつながりが強い会社であるため、AGの売り上げにより、ジェネリックに流出した売り上げの一部を還元することが出来ます。
医薬品の開発には、有効成分の開発費や治験、各種許認可費用はもちろんですが、製造ライン開発費や、デバイス開発費、工場維持費ももちろん必要です。

AGにより、同一工場と同一デバイスを使用するので、工場やデバイスへの投資を回収することができるため、新薬開発元、患者、国(医療費の7割支払元)の皆が幸せになります。

ぜひ、オーソライズド・ジェネリックの使用を検討してみてはいかがでしょうか?

薬剤に関する情報を提供することを目的としており、医学的な判断、アドバイスを提供するものではありません。治療等に関するご質問は、医師もしくは薬剤師にご相談ください。

Eclendeurは、薬剤師が皆様の健康のトータルコンシェルジュサービスを提供しています。処方された医薬品のご相談や健康上のご相談も承ります。

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