赤ワインによる脂質異常症の改善と動脈硬化予防効果の研究について

 ブラジルの南ミナス連邦研究所のJander Alves dos Anjosらは赤ワインが動脈硬化の予防に効果があることを研究によって明らかにしました。詳細には、メルロー種のブドウで醸造した赤ワインが遺伝性脂質異常症を持つマウスにおける抗脂質異常症の改善効果があり、⼼臓⾎管の弾性維持効果(=硬化予防)があることを研究によって明らかにしました。

●脂質異常症とは?
 血液中には、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4つの主要な脂質が存在します。コレステロールは人体において重要な物質であり、細胞膜の構成要素として、胆汁酸の生成やホルモン合成に必要です。中性脂肪はエネルギー貯蔵、体温調節、内臓の保護など、多くの生体機能に寄与しています。
 ただし、これらの脂質が過剰に存在すると、健康に悪影響を及ぼすことがあります。脂質異常症は、特に悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が高い状態、または善玉(HDL)コレステロールが低い状態など、脂質のバランスが乱れた病態を指します。脂質のバランスが乱れた状態が続くと、動脈硬化などの疾患のリスクが高まります

動脈硬化のイメージ

 Janderらの研究では、2019年のメルローの赤ワインを4.3 mL/kg/⽇の量でマウスに与え、影響を調査しました。この量は、人間でいえば60㎏の人で250mLのワインを毎日飲むことに相当します。

 結果は、ワインを摂取せずに高脂質なエサを食べ続けたマウスは動脈にコラーゲンが沈着し、動脈硬化のような状態になった一方で、ワインを摂取しながら高脂質なエサを食べたマウスは動脈硬化を発症しませんでした。さらに、高脂質でない通常のエサを食べたマウスのグループでは、ワインを摂取したマウスはさらに健康な動脈になっていました。

 Janderらは、ワインに含まれるレスベラトロールの抗酸化作⽤と抗炎症作⽤ (Matos et al., 2012)により脂質低下がもたらされた結果、脂質異常症の予防に赤ワインが効果的であると結論付けています。

 ぜひ皆様も健康のために、赤ワインを飲む習慣を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

 赤ワインを飲めない日には、薬剤師が開発した赤ワインサプリメントもおすすめです。生活習慣を改善し、適度に運動やリフレッシュを取り入れていきいきとした喜びのある人生を送りましょう!

 

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